東京製菓学校に在学中の学生の日本留学生活インタビュー

東京製菓学校に在学中の学生の日本留学生活インタビュー

東京ギャラクシー日本語学校で日本語を学び、昨年優秀な成績で東京製菓学校洋菓子本科に入学した洪○○さんが、この1年間、どんな留学生活を送ってきたのかインタビューに答えてくれました。
東京製菓学校での留学生活をリアルに感じることのできる貴重な話は必見です。

1.東京製菓学校での勉強は、日本語学校とどんな違いがありますか。
日本語学校では、教科書に出てくる単語や文章を一つ一つしっかり学びましたが、東京製菓学校では実用的な日本語と製菓用語を学んでいます。
日本人学生たちと一緒に授業を聞いていると、日本語のイントネーションや会話の力がずいぶん伸びて、実際に日本人がよく使う表現も覚えてきました。
また、東京製菓学校に入学する前には「混ぜる」という単語しか知らなかったのですが、今は「かき混ぜる」「すり混ぜる」「混合する」「かくはんする」など、はるかに繊細な表現を知るようになりました。食感を表現する方法も学び、専門学校らしく深く学ぶことができるところがやっぱり違うと思います。
日本語学校で、日本語の単語と文章力をしっかりと固めておいたたおかげで、専門学校での留学生活にとても役立っています。また、日本語学校で勉強しているときに先生たちによく質問したのですが、その時に身に着いた習慣が東京製菓学校でも続いていて、今も先生に思いっきり質問しています。質問する習慣がなかったら、知らない状態のままにしてしまうことが多かったと思います。

東京製菓学校に在学中の学生の日本留学生活インタビュー

2.東京製菓学校での留学生活はどんな様子ですか?
東京製菓学校の授業は、午前8時30分から午後4時30分までです。実演授業がある日は一番前に座るために午前7時20分までに学校に行きます。また一人で練習したい時も早く登校します。このような日は朝5時に起きます。
授業が終わった後は家に帰り、その日に学んだレシピを整理します。写真も印刷して、念入りに丁寧に整理してみると、軽く夜10時を過ぎることもあります。製菓にすっかりはまって暮らす日々です。レシピの整理がとても大変でしたが、先生が成績表に「レシピ整理をしっかり行った」と評価していただいたときはとても嬉しかったです。

3.韓国でもデザートを作ったりしたと思いますが、その時の経験と東京製菓学校の授業の違いはなんですか。
韓国では、インターネットや本を読んで家でデザートを作ったりしました。特に高校の時は中間テストや期末テストが終わった日に材料を多く買い、明け方まで作っていました。作る過程は本当に楽しかったですが、やはり技術がなかったので味はいまいちでした。
東京製菓学校では、生クリームの混ぜ方や、どの程度まで混ぜればケーキがおいしくなるのかということを学びました。さらに、学校が提供してくれるレシピは全般的にすごくおいしいです。特にタルトのレシピが最高です。
東京製菓学校は実習が多いだけに授業中にすごい量の材料を使うのですが、授業料が高い理由はまさにここにあるのではと思うほどです。

4.東京製菓学校に通って良かった点は何ですか。
東京製菓学校の学生であることに誇りを感じることがときどきあります。韓国から東京製菓学校へ製菓研修のためにたくさんの人が来るのですが、その時に東京製菓学校の実習服を着ている自分が誇らしく感じられます。またフランスのお菓子でもアジア人の口に合う日本らしいレシピで作り方を学んでいるということにもかなり満足しています。

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5.反対に大変なこともあると思いますが・・・。
体力的に大変ですね。午前8時30分から午後4時30分までずっと実習をする日もあるのですが、この日はかなりしんどいです。
日本語で専門知識(会計、栄養など)を学ぶのも大変ですが、幸い今はかなり慣れてきました。一人でレシピを整理することで自然に製菓の専門用語を勉強することができるのですが、授業を聞いた後で自分でメモしないと頭の中には残らないですね。卒業後には自分だけのレシピの本が完成すると思います。

6.東京製菓学校に入学することを目指している人に伝えたいことはありますか。
もともと東京ギャラクシー日本語学校には1年間通う予定だったのですが、入学後に父に頼んで合計2年通いました。その理由は、専門学校で教わる内容を100%消化したいと思ったからです。
今考えると、語学学校に2年という時間を投資して本当によかったと思います。東京製菓学校の入学要綱にある基本条件に合わせて、6ヵ月だけ語学研修をする人たちが少なくないようですが、入学は可能であったとしても、授業についていくのは本当に大変だと思います。そうなると興味を失ってしまい、頻繁に欠席してしまう可能性あるので、日本語だけは、東京製菓学校入学前に充分に勉強してきてほしいです。

7.もうすぐ2年生になりますが、今年度はどうやって過ごそうと思っているのか教えてください。
一生懸命学校の授業を受け、インターンも行い、希望する製菓店でアルバイトもしたいです。また、レシピの整理も最後までがんばりたいと思います。
1年生の時は、試験を受ける時に満点を取ることを目標にして準備しましたが、この先日本にいる時間が約1年しかないので、試験勉強だけでなく、東京の製菓店ツアーも熱心にして、私だけのポートフォリオを完成させようと思います。試験にだけ集中するのではなく、くまなく東京のデザートめぐりをする余裕も持ちたいです。

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8.おすすめの東京のデザートカフェを教えてください。
青山にあるピエール・エルメ!ピスタチオマカロンがおいしいし、プレーティングもきれいです。また代々木上原にあるAsterisqueのケーキも美味しいです。

東京ギャラクシー日本語学校に通う時も、努力する姿がどんなに美しいのかを見せてくれた洪さん。東京製菓学校に進学した後、この努力がより一層レベルアップしたことが感じられました。期末試験を控えた時期にもかかわらず、貴重な時間を使ってくださりありがとうございました。
2年生になってもしっかり学んで技術も身に着け、日本での留学生活を満喫することを願っています。目標も全て実現できますように!この1年も充実した時間を過ごすことができるよう願っています。
洪さんの個性にあふれた素敵なケーキ屋さんを紹介できる日が来ることを指折り数えて待っています。