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JLPT日本語能力試験のレベルと実際の日本語能力の違い

まだ日本語の勉強を始めて間もなかったり、あるいはこれからスタートしようとする人たちから、頻繁にされる質問があります。

「日本の専門学校や大学入試要綱を見ると、出願条件に<JLPT N2級以上の実力があること>と書かれているみたいなのですが、国内で日本語の語学学校に通いながらJLPT N2級の試験に合格すればいいのではないでしょうか。どうして予め日本に行って語学研修をしなければならないんですか?」

東京ギャラクシー日本語学校の在学生や卒業生をはじめ、日本人たちと接しつつ、日本社会で生活しながら勉強する人であれば、誰もが「絶対に早めに日本に行った方がいい」と答えるはずです。これからその理由を詳しくお伝えします。

JLPT日本語能力試験は、N1級からN5級までに分かれており、各レベルとも語彙、文法、読解、聴解で構成されています。
問題は全てマークシート方式で、全体で約60%以上(合格点以上)正解し、尚且つ、各科目の基準点を超えることで合格できます。
JLPT日本語能力試験は、外国人の日本語能力を測定する試験なので、実際に日本人が使う日本語と比べれば、決して難易度が高いとは言えません。
特にJLPT日本語能力試験はスピーキングとライティングの試験がないため、日本語力を測定するのには実は限界があるのです。
もちろん日本語を丹念に学習し、各段階別の過程をよく理解しているのか判定する用途としては非常に意味のある試験です。しかし、日本に住みながら日本人と一緒に勉強や仕事をするために要求される日本語の実力としては、まだまだ不足していると言わざるを得ません。
JLPT日本語能力試験のうち、N2級からは中上級(中級後半)の段階に入るため、決して簡単なレベルではありませんが、韓国で一所懸命勉強してN2級に合格した後、東京ギャラクシー日本語学校の入学試験を受けると、中級前半のクラスになるケースが多く見られます。
東京ギャラクシー日本語学校では、レベルテストを通じてリーディング、リスニング、ライティング、スピーキング力を確認するので、マークシート問題では正解しても、直接話すときに誤った表現や文法を使った場合、この足りない部分のレベルをきちんと身につけることができるようにクラスを割り振ります。
このため、自分の予想よりも低いレベルのクラスに割り当てられる場合があります。しかし、これは実はとてもよいチャンスです!抜け落ちてしまっている部分を十分に埋めて次のレベルに移動することができる唯一の機会になるからです。上級レベルに上がれば上がるほど、初級段階の勉強はやりたくなくなるので、早め早めに自分の苦手な部分を克服することが大切です。

JLPT日本語能力試験のレベルと実際の日本語能力の違い

ここまでの話をまとめると・・・
JLPT日本語能力試験で判定された外国人留学生の日本語のレベルと、日本人が判断する外国人留学生の日本語のレベルには相当な開きがあります。
しかし、東京ギャラクシー日本語学校で日本人の先生と一緒に勉強すれば、これまでJLPTのマークシート問題を解く形だけで勉強していたときには身につけられなかった文法、表現力、そして発音やイントネーション、さらに漢字の書き取りの力まで身につけることができます。
このように習得した日本語の力は、日本人と自在に会話し、日本の大学や専門学校で勉強するための大きな助けになります。
日本の人たちは、外国人留学生が違和感なく日本語を使うことで、自然にコミュニケーションをするようになります。そして、このようなレベルに到達するまで多くの努力をしてきたからこそ、みなさんはさらに自信を持って堂々と留学生活を続けることができるでしょう。
残念なことに、自国で勉強し、試験に合格した後すぐさま日本の大学や専門学校での生活に飛び込んだ学生が、実際の日本語でのコミュニケーションについていくことができず、自信をなくして学業に困難をきたす事例も珍しくありません。

JLPT日本語能力試験のレベルと実際の日本語能力の違い

十分に準備が整った状態で日本の専門学校や大学に入学することで、日本だけで学ぶことができる専門知識をしっかり身につけ、日本人の友人たちと多様なシチュエーションで会話をし、コミュニケーションをしながら留学生活を充実させことができるでしょう。
みなさんが日本語を勉強する理由はなんですか?日本語で書かれた本を読んだり、字幕なしでドラマや映画を見ることが目標であるなら、JLPT日本語能力試験の対策を中心に勉強しても大丈夫でしょう。しかし、日本で日本の人たちと肩を並べ、専門知識を身につけたいなら、十分な準備が必要だという点を見過ごしてはいけません。
今はまだ日本語の勉強を始めて間もないみなさんが、これからしっかりと日本語を学び、今日紹介した話に深く共感する段階まで到達した時。それはきっと日本語を用いながら、具体的に未来を準備するスタートラインに立っている時でしょう。外国語を学ぶ奥深さも楽しむことができる段階です。
東京ギャラクシー日本語学校は、JLPT日本語能力試験のレベルを遥かに超えた日本語の授業を行っています。日本で学問及び専門知識を学び、社会人になってもずっと日本に関わる経験を積み重ねていきたいと思っているならば、一番基本の段階である日本語能力からまず、しっかりと築くことが大切です。みなさんの日本語を学びたい気持ち、日本で勉強したいという気持ちを応援しています!

東京ギャラクシー速習日本語クラスを希望するみなさんへ

2020年1月、あるいは2020年4月から東京ギャラクシー日本語学校に入学し、速習クラスで勉強することを希望するみなさんのために、留学する前にあらかじめ勉強しておくとよいことについてご案内します。
速習クラスは、進学や就職などの目的を短期間で達成するために、日本語の初級・中級段階をより早く、かつ確実に身につけることができる東京ギャラクシー日本語学校だけの特別なクラスです。
速習クラスに入ると、N4レベルの学生が半年後にはN2レベルに、1年後にはN1レベルに到達することが可能です。日本で過ごす留学期間を効率的に送ることができるだけに、非常に人気があり、競争率も高いです。計画通りに速習クラスで勉強できるように、日本に行く前からあらかじめ準備しておくべき点をもう一度おさらいしておきましょう。

1月 速習クラスの流れ

2020年1月開講速習クラス
1月に開講する速習クラスに入るためには、JLPT N5に合格できる程度の実力を持っていなければいけません。ただし、JLPT N5試験をあらかじめ受験する必要はありません。東京ギャラクシー日本語学校で入学式の前日に学校独自のレベルテストを実施します。
N5に合格するには、ひらがな・カタカナはもちろん、漢字も100字ぐらい覚えておくといです。また、基本的な語彙を覚え、生活でよく出会う場面での日常会話、日本人との簡単なやり取りはできるように、話す練習もしておく必要があります。

2020年4月開講速習クラス
4月の速習クラスは、1月から始まった速習クラスと別個に開講されるのではなく、1月クラスに編入する形で開講されます。ですから、4月に入学した学生の場合、1月から速習クラスで先に勉強を始めた学生たちと同等の日本語の実力を備えておかなければなりません。
4月速習クラスの入学に必要な日本語実力はJLPT N3合格レベルです。
JLPT N3は日常会話が可能なレベルで、複雑ではない情報を理解し、表現することのできる段階です。
JLPT N5に比べて、語彙数が明らかに増え、短い読解問題も読んで理解しなければならないため、単語を頑張って覚えておく必要があります。
基本的な日本語の語彙と文法を少しずつ勉強し、余裕があればJLPTの参考書を用いて練習問題を解きながら、自分の実力を確認してみてください。
よい刺激になって、もう一度頭の中を整理し、覚え直すきっかけにもなりそうです。

東京ギャラクシー速習日本語クラス

東京ギャラクシー速習日本語クラス

これに加えて、自分の趣味や興味のある分野を通して生きた日本語に接すると、さらに日本語を楽しく勉強することができます。ドラマ、映画、漫画、You Tubeなどを通じて、実際の日本人が使用する日本語にたくさん接してみてください。

(2020年1月学期の入学はもう直前)2020年4月学期の入学までは約3ヵ月を残すところとなりました。留学前の時間も有用に活用してください。計画通りに、東京ギャラクシー日本語学校の速習クラスで、充実した2020年を送れるように願っています。