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日本のIT業界にシステムエンジニアとして就職したオさんのインタビュー

2020年10月から2021年3月まで、東京ギャラクシー日本語学校のビジネス日本語クラスで勉強してきたオさんが、日本のIT業界の会社にシステムエンジニアとして就職しました。
オさんは、普段の授業から優れた分析能力を発揮し、クラスメートの発表にもしっかり耳を傾けながら疑問点は質問し、クラス全体の雰囲気を盛り上げてくれました。
これまでの東京ギャラクシー日本語学校の授業や日本での就職活動について詳しく話を聞いてみました。

就職おめでとうございます!日本で就職することができた秘訣について教えてください。
ありがとうございます。自分が受けようとする会社の情報収集と、その情報を活用した履歴書作成、面接準備が就職への道を開いてくれたと思います。
日本には企業説明会をしてくれる会社がとても多いので、面倒に思わず説明会へ行くことが大切だと思います。実際に説明会に行くことで、ホームページには載っていない情報を知ることができるだけでなく、会社全体の印象や雰囲気を間接的にでも感じることができる良い機会だと思います。そして、そのような情報を面接の時に活用すれば、合格通知を受け取る確率はさらに高くなるでしょう。

日本のIT業界にシステムエンジニアとして就職したオさんのインタビュー

学校の授業の中で、最も役に立った授業は何ですか?
私は角田先生の「時事読解」という選択授業が一番面白かったです。
私は漢字が苦手で読解力が不足していましたが、新聞を読みながら読解能力を上げることができました。また、昔の新聞ではなく最新の新聞を扱うので、今の日本の雰囲気も把握することができました。新聞の特性上、政治的な色は消すことができませんが、日本の政治色もそれなりに新たな楽しみとして感じることができました。何よりも、角田先生が記事に対する意見を交えながら話してくれるので、日本の記事に対する日本人の見解に触れることができて、また違う楽しみ方のポイントになりました。

学校の先生の中で、卒業後も記憶に残ると思う先生はいますか?
時には厳しく、時にはユーモラスに授業をしてくれた佐藤先生のことは忘れられないと思います。学生たちが積極的に授業に参加するように導き、クラスの雰囲気そのものを肯定的な方向に引っ張り、学生たちと一緒に授業を完成させていく進め方をしてくださったおかげで、退屈せずに授業を最後まで聞くことができました。佐藤先生の明るい笑顔と笑い声は忘れようとしても忘れられないと思います。

ビジネス日本語クラスの活動の中で、実際に役立ったものはありましたか?
やはり何度も行うロールプレイングの授業がとても役に立ちました。教科書には実際の社会生活で起こるようなケースが多く載っています。そのような状況に必要な対話を実際にクラスメートとロールプレイングをすることで、体で覚えることができました。その他にもロールプレイングはクラスメートと早く仲良くなるきっかけにもなりました。

日本のIT業界にシステムエンジニアとして就職したオさんのインタビュー

自国で、日本で就職活動をするか悩んでいる人がいたら話したいことはありますか?
正直に言うと、自分の国で就職が難しいからと逃げるように日本に来るのは良くないと思います。私は韓国出身なのですが、韓国は今就職率がとても悪いです。しかし、いくら就職が難しいと言っても、逃げるような気持ちで日本での就職にチャレンジするのはもっと難しいと思います。言葉の壁、そして文化の壁を乗り越えて、日本の企業に就職することは決して簡単なことではありません。 実際に日本に来て、就職活動をしてみて感じたことは、JLPT N1を持っていても、言葉の壁を越えるためには、日本語力が全然足りないということでした。よりレベルの高い日本語能力が必要だと感じるでしょうし、文化の違いによるストレスも相当感じることでしょう。
私のように技術を生かして就職する場合はまだましかもしれないですが、サービス業や営業職のようなコミュニケーション能力をうまく活用しなければならない仕事に従事する場合は、さらに難しいと思います。ただ、そのような困難があったとしても、日本が非常に魅力的な国であることは間違いないので、明確な目的と目標があるのであればチャレンジしたらいいと思います。目的と目標があり、十分な計画を立てて日本という国で就職に挑戦するならば、その扉は開かれると思います。

ビジネス日本語クラスの授業を受け、日本で就職活動をするために準備している東京ギャラクシーの学生たちにアドバイスをお願いします。
タイムリミットは思ったよりも早くやってくるということをお伝えしたいです。
例えば、韓国の場合は入社直前に新入社員を募集することも多いのですが、日本の企業はそれをしません。普通は1年前、少なくとも6ヵ月前に、その次の年の新入社員を募集します。(例えば、2021年2月~3月に募集する場合、入社は2022年4月予定)
みなさんが自分の希望する時期に就職するためには、より早く就職活動を始めなければいけません。それだけでなく、留学ビザを申請して受け取るまでにも数ヵ月以上時間がかかるので早く動き出す必要があります。

日本のIT業界にシステムエンジニアとして就職したオさんのインタビュー

東京ギャラクシー日本語学校に入学したきっかけは何ですか?
まず、他の日本語学校と違う点は、韓国の場合は東京ギャラクシー日本語学校のソウル事務所があります。自分の母国語で気軽に詳しく相談することができ、書類の準備やビザ申請も全面的にサポートしてくれるので、他の日本語学校よりも安心して日本に入国することができた点が非常に大きな長所だと思いました。また、東京ギャラクシー日本語学校では、日本に来た目的に合わせて先生方は学生を指導し、サポートしてくれるという点も、他の日本語学校とは違う大きな長所だと思います。

今後の抱負を聞かせてください。
日本での生活を問題なく、安定させることが最初の目標です。生活が落ち着いたら、今まで私のために自分のことを犠牲にしてきた母に仕送りやプレゼントを贈りたいです。

コロナウイルス蔓延の影響により、思ってもみなかったことがたくさん起こりました。オさんも日本への入国時期が予定より遅れて苦労した時期もあったかと思いますが、無事に日本の会社に就職できたこと、本当におめでとうございます。日本での就活に関する有益なアドバイスもありがとうございました。
日本の社会生活にもうまく適応し、着実に経験を積み重ね、日本での生活の基盤を固めていくことができるよう応援しています。

システムエンジニアとして就職した卒業生の日本留学インタビュー

韓国で社会人生活をした後に、日本での留学を通じて新しい挑戦を始めた卒業生の話をお伝えします。東京ギャラクシー日本語学校で日本語を基礎からしっかり学んだ卒業生の申○○さん。留学開始前から目標としていた日本での就職を見事に果たしました!これまで学んできた日本語と日本文化を、今後価値あるものとして活用していく申○○さんに、システムエンジニアとして就職するに至るまでの留学のプロセスなどについてインタビューをお願いしました。

日本での就職、おめでとうございます。就職できた秘訣はなにかありますか?
運良く就職できたタイプだと思います。就職難が深刻な韓国で履歴書の作成や面接をたくさん受けた経験が日本でも役立ちましたし、大企業に志願したわけではなかったので、競争率でも有利な方だったと思います。また、色々な職種の会社に履歴書を出すのではなく、IT企業だけを狙ったので、履歴書の作成や面接の準備において、様々な時間的エネルギーの無駄を減らすことができました。

東京ギャラクシー日本語学校に入学したきっかけを教えてください。
韓国での社会人生活に嫌気がさして逃避するように海外留学先を探しました。友人が東京ギャラクシー卒業後に日本の大学で大学生活をしていたので、友人の推薦を受けて東京ギャラクシー日本語学校のソウル事務所に行き相談した後、すぐ入学を決めました。他のところは探しませんでした。当時、会社の仕事が忙しくて他のところに相談に行く時間がなかったという理由もありますが、相談した際に信頼できるという印象を受けたので、悩まずに決めました。

システムエンジニアとして就職した卒業生の日本留学インタビュー

東京ギャラクシー日本語学校でどの授業が役立ちましたか。
敬語の授業です。普段、敬語を使うことがなかったので口をついて出るということがなかったのですが、敬語の授業を受けたおかげで、難しい敬語に少しでも親しむことができたと思います。

東京ギャラクシー先生の中で、忘れることのできない先生はいますか。
指田先生です。担任の先生だったのですが、学生たちはみんな先生のことが大好きで、慕っていました。週5日、毎日準備をして授業をするのは大変で、お疲れになるときもあるはずですが、いつも明るい姿で誠実に授業に臨んでくださり、学生たちとコミュニケーションをする時も、先生特有の自然なユーモアがにじみ出ていて良かったです。

ビジネス日本語クラスの活動の中で、何か役に立ったことはありますか。
私は一つひとつの活動というよりも、教科書の進度に合わせた基本授業が一番良かったと思います。会社に入社したときに自己紹介をすることから、電話に出る時、電話をかける時、クレームが入った時などなど社会人生活の「日常」でぶつかるであろう状況に対し、ふさわしい日本語を学び、適切な対応をイメージトレーニングできたからです。
作文の授業も役に立ちました。日本でメールのやり取りをするときに使う文語体と敬語、特有のフォーマットに慣れることができたからです。実際に、授業で学んだことを応用し、内定の出た会社の担当者とメールで連絡を取り合う時に使ってみたりもしました。

まだ韓国で日への就職を悩んでいる方々に伝えたいことはありますか?
韓国より日本での就職が簡単だ、日本で社会人生活するほうがいいと断定的に言うことはできません。確実に長所・短所があり、人によって合う・合わないがかなり異なるからです。給与的な部分においても最近はあまり大きな差はなく、むしろ私は韓国にいたときよりも少ない給与をもらって働く予定だからです。私のような大義名分(?)をもたず、一生のうちに外国語を一つ勉強したいと思っていて、それが外国での就職に繋がれば嬉しいし、そうならなくても「まぁ、仕方ない、大丈夫だ」と思うように自ら努力して(?)、外国語を一つ学ぶこと、外国での生活を主体的にやってみることに意義を置きつつ、それでも基本的な誠実さと積極性、礼儀を備えた方なら、日本での就職に挑戦することをおすすめします。
私が感じたのは、日本は大企業から中小企業まで本当にたくさんの会社があり、思ったより開かれているということです。もちろん私がトップクラスの企業に入ったわけではなく、また、まだ会社の内部まで深く入ったわけでもないので詳しいことは分かりませんが、確かに入社するハードルは韓国より低いと思います。韓国で大学を卒業し、国語国文学科を卒業した文系でIT側の経歴が全くない私が、IT企業から教育を受けながらシステムエンジニアとして働ける機会を得たことを見ても、そう思います。

システムエンジニアとして就職した卒業生の日本留学インタビュー

ビジネス日本語クラスを通して日本での就職に向けて準備している東京ギャラクシーの後輩たちに、アドバイスをお願いします。
特にIT関係で就職を考えている方、日本の大企業·中堅企業に就職したい方は、SPIの勉強をあらかじめ少しずつしておいてください。韓国で企業の適性テストの勉強をしたことがある人は、数学のような場合は韓国の設問より易しいので問題ないと思いますが、日本語問題、日本文化及び歴史に対する問題は前もって勉強しておかないと全然分からないからです。そのため私は何度か挑戦した後、採用選考にSPI試験がない会社を選ぶことになりました。結局内定まで受け取ることができたので良かったですが、それでもSPIの準備ができていれば就職活動の際にもう少し優位に立てたのでは、と残念に思っています。

様々な目的で日本への留学を準備している方々に非常に役立つ内容だと思います。就業ビザの取得などで忙しいにもかかわらず、心をこめてインタビューに応えてくれた申○○さんにもう一度感謝します。申○○さんの熱情と根気、誠実さをよく知っていますので、システムエンジニアとしての新しい人生も上手く切り抜けていくと信じています。日本での就職、おめでとうございます。