東京理科大学理工学部合格体験記

東京理科大学理工学部合格体験記

東京理科大学理工学部の情報科学科に合格した東京ギャラクシーの卒業生である金○○さんが、東京理科大学に合格できた秘訣と、東京ギャラクシーでの留学生活についてインタビューに応えてくれました。日本での大学進学を準備する方々にいい刺激になりそうです。

1.東京理科大学合格、おめでとうございます。合格のために、今まで東京ギャラクシー日本語学校でどうやって勉強してきたのか教えてください。
日本語は、授業中に毎日聴解問題と聴読解問題を交互に解くので、実戦に大きく役立ちました。EJUの数学と理科科目の授業でも、実戦の雰囲気を感じることができるように問題を解いたので、実際のEJU試験で緊張せずに臨むことができました。
面接対策の授業で実戦面接を練習する時に、先生だけでなく、クラスメートたちも面接官の役割をしてくれます。実際、日本の大学の面接では面接官が3~5人いますが、クラスメートは二十人ほどいるため、思いも寄らないところで反論があったりしました。実際の面接よりもしつこく聞いてくるときもあり、むしろ実戦で「ここで反論が来る」と思った部分で来なかったり、とまどうような質問が来ても、毅然と対処することができました。授業の時は大変でしたが、何回かやるうちに大丈夫になり、実際に日本の大学の面接を受けるときにも、自分がこのような状況に慣れているのだと改めて気づきました。
面接対策授業のうち、面接を受ける回数は学生が自由に決められるのですが、私は計三回参加しました。二回だと足りないと思うので、三回は参加するほうがよいと思います。初回は、初めてのことだけにうまくできるはずがなく、二回目では、初回の時を思い出しつつ補完はできますが、それでも完璧ではないので、三回目まで参加しなければならないと思います。完璧に終えた感じでできなかったとしても、最低三回は面接に参加するのがよいでしょう。もちろん、もっとたくさん、やればやるほど良いです。実際に4~5回参加した友人たちもいました。

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2.東京理科大学理工学部情報科学科を志望したきっかけはなんですか。
中学生のときからコンピューター関連の科学者になりたかったです。また、高校生の時は人工知能の開発に関する研究をしたいと思っていました。そのためコンピューターと関連がある情報科学科を選択しました。

3.東京理科大学に合格した秘訣は何だと思いますか?
正直に言えば、面接を受けて、ダメだろうと思いました。面接官が好きな科目について聞いてきたんですが、予想できなかった質問だったので戸惑ってしまい、普段考えていたことを話しました。数学と物理が好きだと答えたのですが、面接官はどうしてその科目が好きなのか、そして数学で微分と積分の中でどちらの方が得意なのか、さらに聞いてきました。微分より積分が得意だと答えたら、微分に関連した問題を黒板で解いてみなさいと言いました。とても緊張していたのですが、面接官が簡単な問題だから緊張しないでほしいと言ってくれたし、実際その問題はとても易しかったです。でも緊張したせいか、問題を間違ってしまいました。暗算でも解けるくらいの問題だったので、ここで減点されると思いました。でも笑顔をなくさないように努力しました。そして、面接官としっかりとコミュニケーションするように、意見交換する気持ちで面接に臨みました。
日本の大学に合格するための最も大きな秘訣は、やはり自信を失わないことだと思います。答弁の内容も重要ですが、この学生が大学に入学して途中で諦めずに最後までやり遂げられる根気を持っているのかも判断できますし、また、この学生が本当にこの大学に来たいと思っているのか確認することもでき、適当にやるタイプではないか検討するのだと思います。また、返事の内容だけでなく、内面も見るようで、このような点を認識して面接に臨んだことが、合格した秘訣ではないかと思います。

4.東京ギャラクシー日本語学校の先生で、感謝を伝えたい先生はいますか。
全ての先生に感謝していますが、すぐ思い浮かぶ先生が3人います。まず、担任の先生だった海保先生です。私は体力が弱く、朝の授業にも何度も遅れてしまい、出席率がよくありません。もちろん、出席率は90%を超えてはいますが、一定して出席できないときがあります。担任の先生との面談の時に、こんな話をしました。ある意味では言い訳だと判断することもできるわけですが、海保先生は私を理解し、導こうとしてくださいました。だから感謝しています。
次に、面接対策の授業を担当してくださった道木先生に感謝しています。面接に慣れるまで親切に助けてくださり、階段のような所で急に質問をする失礼にもなりえる状況でも、丁寧に時間をかけて答えてくださいました。
進学担当だった樋口先生は、休み中だったにもかかわらず、面接直前まで学校に来てくださり、私を助けてださいました。ラインでも突然質問をしても詳しく答えてくださり、本当に助かりました。

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5.日本留学中の生活パターンを教えてください。
学校まで約1時間30分のところに住んでいるので、電車に乗っている時間が長かったです。この時間を最大限に活用するため、その日その日、化学および数学関連の本を携帯の写真で撮っておき、朝学校に行く電車の中で見て勉強しました。
授業が終わって家に帰ってからは、EJU日本留学試験の問題を解いたりしていたのですが、私は一つのことだけを長く勉強できるタイプではないので、科目別に分けて勉強しました。1時間は読解問題を解き、休んでからまた1時間は数学の問題を解くというような感じで、1日に2科目ずつ勉強しました。ある日は日本語読解、数学を勉強したのならば、次の日は日本語聴解と物理を勉強するというような感じです。そうすれば一つの科目に偏らず、満遍なく勉強できると思ったからです。
土曜日は平日に勉強したことを復習する形で総合的に整理し、分からなかった問題も解いたりしました。日曜日には日本のドラマや映画を見たり、読みたい本を読みながらゆっくり休みました。一日休むことで、次の週もしっかり過ごせると思います。

6.日本での大学進学を希望する高校生たちに、日本に来る前に前もってしておくと良いことについて、アドバイスをお願いします。
まず、日本旅行を短くでもしてみることをおすすめします。インターネットや本で得られる情報は限られていますし、同じものを見ても人によって感じ方が違うので、旅行を通じて直接見て、自分が日本でうまく生活できるか悩んでみたらよいと思います。
日本語はどんな方法でもよいので、自分の言いたいことを話せる程度には勉強したらいいと思います。JLPT試験にはスピーキングがないため、リーディングとリスニングの勉強に集中してしまいやすいので、私は留学する直前に、なぜ日本に来たのか、どんなことを学びたいのかといった質問に答える練習をしておきました。日本に来れば、生きるためにも話すしかなく、自然に会話力が増えるので、自分が言いたいことを練習するくらいでも、ずっと楽に留学生活を送ることができると思います。

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7.後輩たちに、東京ギャラクシー日本語学校を紹介するとしたら、どう伝えますか。
いろんな面で面白い生活ができます。他国の人々と親しくなる機会もありますし。何より先生方がとても親切で、本当に精神的に大変な時、癒されます。日本で勉強も頑張って、友達と楽しく留学生活を送りたいなら、東京ギャラクシー日本語学校へ来てください。

8.これから日本の大学でどんなことを目標にして勉強しようと思っているのか教えてください。
大学院も日本で通いたいので、単位の管理をしっかりやろうと思っています。また、4年の間、奨学金を受けられるように努力したいです。学校生活も頑張って経験もたくさん積みたいので、大学内の交換学生プログラムも利用しようと思います。また勉強もいいですが精神面でも豊かな人になりたいです。

優れたコミュニケーション能力を発揮して、日本での大学受験に関する話を詳しく聞かせてくれた金○○さん、ありがとうございました。日本の生活に慣れたように、日本の大学に行っても望むことを全て叶えることができたらいいですね。新しい大学生活も充実させ、楽しく過ごしてください。 🙂