久しぶりの学校行事として、待ちに待った社会見学が行われました!東京はここのところ雨が続いていたのですが、この日は見事に晴れ、絶好のオリエンテーリング日和となりました。前回のブログ記事でご紹介したとおり、それぞれの街については事前にしっかり調べたので、学生たちの準備は万端です。普段から活発な性格の学生はもちろんのこと、いつもは少しおとなしい学生も、わくわくしているのを隠し切れない、嬉しそうな顔で登校してきましたよ。
オリエンテーリングは時間を競う宝探しとマラソンを一緒にするような感じという表現がありましたが、東京ギャラクシー日本語学校のオリエンテーリングは、ゴールするまでの速さを競うわけではありません。チームで協力をして、ミッションをクリアしながら街を散策し、クラスメートたちとより仲良くなることが目的です。でも、特別に頑張ったチームにはそれぞれ賞も与えられますよ!
写真賞・・・一番きれいな写真をとったグループ
運動賞・・・一番歩数が多かったグループ(リーダーのスマートフォンに表示された歩数)
発見賞・・・珍しいものを発見したグループ
川柳賞・・・すばらしい川柳を作ったグループ
さあ、受賞を目指して、はりきって出発しましょう!
「いってきま~す!」
学生たちは、オリエンテーリングの課題が書かれた「ミッションシート」を見ながら、それぞれのミッション(課題)をこなす場所に徒歩で移動します。例えば日本橋に行くグループの場合、最初のミッションはギャラクシーから一番近い橋、「霊岸橋(れいがんばし)」でグループ写真を撮り、先生に送ることです。これが完了すると、次の場所に移動することができます。
ただ移動しながら写真を撮るだけではなく、その場所に関連したクイズに答えなければいけません。「東京証券取引所(とうきょうしょうけんとりひきじょ)」は日本最大の金融取引(株や債券などの売買)を行う施設で、日本橋にあります。この建物の入口はいくつあるでしょうか?という質問です。学生たちが入口の数を数えて、証拠写真を撮って先生に送るというのがミッションです。
また、最後にはその街を歩いてみて感じたことを「川柳」にまとめるミッションもありました。
川柳とは、俳句のように5・7・5文字で作る短い詩です。俳句では季語(季節を表現する単語)が必須ですが、川柳には必要ないので、より自由に詩を作ることができます。美しい風景や、友人との楽しい思い出をうたった川柳もあれば、たくさん歩いて疲れたという正直な川柳もありますね。
確かにこの日は天気がよい分、暑い日でした。学生たちはチームメイトたちと一緒に汗をかきながら、江戸時代の雰囲気の残る街を歩いて課題をこなすことで、友情を深めることができました。オリエンテーリングを終えて学校に帰ってきた学生たちは、口では暑かった、大変だったと言っていましたが、その表情はどの顔も満足そうでしたよ。自分たちが事前に調べた場所に実際に行った、ということも面白かったようです。
毎日の日本語の勉強は大変ですが、このように楽しみながら日本語を伸ばすチャンスも東京ギャラクシー日本語学校ではたくさん用意しています。また、このようなアクティビティを通して、これまでよりももっとクラスメートたちと仲良くなることができました。勉強や就活などが大変なときは、クラスの仲間たちとお互いに励まし合って、助け合いながら乗り越えましょうね。