日本の大学入試の向けて、出願書類、志望理由書の提出をすでに終え、面接を控えている人たちが多いことでしょう。日本の大学の面接のためには何を準備すればよいでしょうか?
いざ面接官を目の前にして質問をされると、緊張するあまりとっさに頭が働かず、普段から考えていた内容でなければ答えられないという可能性が高いものです。あらかじめ自分の考えを紙に書いて、整理しておくことをお勧めします。このような形で、予め用意しておくとよい点をいくつかご紹介します。
第一に、志望理由書の内容を元にどのような質問をされるか、準備しておきましょう。すでに日本の大学に志望理由書を提出しましたよね。面接当日、志望理由書と関連して、どんな質問をされるのか、自ら質問を作って自分で答えてみてください。そうすると、自分が考えていることや、もう一度整理しておく必要があることなどが何かを把握しやすくなります。そして、志望理由書を少なくとも1日1回、声に出して読んでみてください。自分が志望理由書をどのように書いたのか、頭の中にしっかり叩き込んでおく必要があります。
第二に、どうしてこの大学を受けようと思ったのか、卒業後にはどんなことを計画しているのか、他の大学ではなく、なぜこの大学を選択したのか、自分なりの理由を準備しておいてください。そして、この大学で勉強した内容を将来にどう活かしていこうと思っているのか、一貫性をもって作成することも大切です。自分が受験する大学のホームページも確認しておくとよいでしょう。
面接では、志望理由書の内容を丸暗記して話すことは避けた方がよいでしょう。書いた言葉そのままではなく、自分自身の表現に置き変えて話ができるように準備する必要があります。緊張すると頭の中が真っ白になって、暗記していたはずの言葉が出ず、余計に話すことができなくなることも多いですから、徹底的に準備しておきましょう。
また、一つ一つの文章を短めに作るとよいでしょう。一つのテーマについて長々と説明するのではなく、簡潔に答えることがポイントです。一文が長いと、聞いている人も本人も、初めに何を話していたのか分からなくなってしまうからです。一つの文章を短くし、接続詞をうまく使いながら、分かりやすく表現できるように心がけましょう。
第三に、日本の大学で面接会場に入る際、入室・退室や、座るときにも動作に気をつける必要があります。まず、ドアを2度ノックし、「どうぞ」という返事を聞いてから入室しましょう。部屋に入るときには「失礼します」、出るときには「ありがとうございました」という挨拶は必ずしてくださいね。
また、座るときには椅子の8割程のところに座るようにし、背もたれには寄りかからないようにしましょう。もちろん、足をカタカタと揺すったり、手で髪の毛や椅子などあちこち触らないようにしましょう。緊張するとついいつもの癖が出てしまうものですから、注意する必要があります。堂々と落ち着いて見えるように、手は膝の上に添えておきましょう。
最後に服装についてです。日本の大学面接のときには、スーツ姿が無難です。目立つ方がいいだろうという理由で、派手なネクタイをするのは逆効果です。スーツにワイシャツ、紺色のネクタイくらいがよいでしょう。爪を短く切り、髪の毛は清潔感のあるように整えます。イヤリングやピアス、指輪などのアクセサリーははずし、マニキュアも落としましょう。眼鏡や靴もよく磨いて、身だしなみをすっきりと整えておいてください。面接官の席からは意外に些細なことも目に入るものです。
その他に、「大丈夫、うまくいく!」と自分自身を励ますマインドコントロールも大切です。自信を持って堂々と面接会場に行きましょう。誰でも面接では緊張します。堂々とした姿が、面接官たちによい印象を与え、ぜひこの学生に入学してもらいたい、と思ってもらえることでしょう。
東京ギャラクシー日本語学校の面接対策授業では、ここでご紹介した内容よりも、さらに具体的かつ実践的な授業を行い、常に模擬面接も実施しています。在学生たちは、本当に日本の大学の面接に強くなる教育を受けています。
日本の大学の面接を控えているみなさんが、最後まで最善を尽くすことができるよう願っています。
2020年度から日本の大学入試を準備するみなさんが、東京ギャラクシー日本語学校で体系的に、バランスの取れたカリキュラムと進学指導を通じて、良い成果を残すことができるよう、応援しています。