日本のみならず、アジア各国でも大ヒットした映画『君の名は。』
みなさんも見ましたか?
『君の名は。』は、世界的に見ても、『千と千尋の神隠し』を抜いて、日本映画のうち興行収入合計が最高だったそうです。
みなさんもご存知のように、日本のアニメーションは世界的にとても人気があります。
今日は、ただアニメーションを見るだけではない、他の楽しみ方を紹介します。
日本の若者の間でこの5年ほど流行しているのが「聖地巡礼」です。
この言葉はもちろん元々宗教用語で、各宗教の聖地を訪れることを意味しますが、
最近ではアニメーションで利用された「撮影地」を訪ねることも「聖地巡礼」と呼びます。
でも、ドラマや映画には当然ロケ地がありますが、アニメーションにも撮影地があるのでしょうか?
これは、日本のアニメーションの作り方に変化があったためだと言われています。
日本ではアニメーション作品の作成数が増えて、一つの作品にかけることができる時間が少なくなりました。
そのため、背景を一から想像で描くのではなく、写真を撮ってそれをアニメーションに加工するという技術が用いられるようになりました。
それにより、より現実感があるアニメーションをこれまでよりも低予算で作ることができるようになったそうです。
そこで、ファンたちが自分の好きな作品で用いられた場所を特定して、アニメーションと同じ構図で写真を撮ること、すなわち「聖地巡礼」が流行することになりました。
ファンたちは「宝探し」をするような感覚で楽しんでおり、インターネットにはそのような情報を集めたサイトもたくさんあります。
『君の名は。』は日本の飛騨地方と東京が舞台になっています。
主人公の瀧が住んでいる東京、特に新宿付近の絵の撮影地を探してみました。
また、もう一人の主人公である三葉が住んでいた飛騨地方にある糸守町は実在する町ではありません。
しかし、映画公開後、たくさんの人が飛騨地方に旅行に来るようになったそうです。
アニメーションと同じ写真を撮るだけではなく、登場人物が食べていたものを自分も食べたり、
アニメーションに出てきた特産品をおみやげに買うなどの楽しみ方もできます。
このように、田舎の地域の活性化にもつながっているんですね。
また、別なアニメーションの舞台になった石川県金沢市にある湯涌温泉街には、
元々地域のお祭りがありませんでした。
しかし、アニメーションのクライマックスで描かれた架空のお祭りが、地域の人々とファンたちの力よって実際に開催され、今年で8回目の祭りが行われるそうです。
昨年2018年にも10月にお祭りが開催されたそうです。
アニメを見てから、お祭りに参加するのもいいかもしれませんね。
日本を旅行する新しい方法をあなたも試してみませんか?
新しい日本の魅力を発見できるかもしれませんよ。